第一部:航空ショー見学記建国以来、アメリカの歴史と戦争とは切っても切れない関係があります。この国の至るところに、戦争の記念館や兵器の展示館があり、人々は幼い頃から「戦争」をかなり身近に感じて育つようです。そういうお国柄ですので、米空軍や海兵隊の主催する航空ショー(Air Show)が、国内各都市で毎年約900回も行われ、たいへん多くの観客を動員しています。この週末は、ノースカロライナ州・ウィルミントンの空港で興行が行われました。 この航空ショー、日本ではあまり見る機会がありませんが(米軍基地で時々行われる)、本場アメリカで見る航空ショーは、かなりすごいです。ハイテクを駆使した最新鋭の戦闘機、熟練パイロットによる超絶的な飛行技術と、命がけの演技・・・ハマります。シビれます。言葉を失います。 私は、長居するつもりはなかったのに、何だかんだで夢中になってしまい、3時間もずっと見ていました。 会場への道は、ものすごい渋滞。入場するまで1時間もかかりました。 会場に入ると、案の定、すごい人出。人気の戦闘機の前には、人が群がります。 主な戦闘機には、案内板が・・・製造元メーカー、年月日、スペック、戦役名やメンテナンス情報などが、全て分かります。 地元ノースカロライナ州の戦闘機。Spirit of North Carolina. キャプテン以下、乗務員の名前が載っています。 芝生でくつろぐ人々。家族連れの姿も目立ちました。 会場ではホットドッグ、フライドポテト、ビールなどが売られていました。 いよいよ航空ショー見学・・・あまりうまく撮れなかったけど、とにかくすごかった。 このように、地面すれすれを飛んだりします。 航空ショーの目玉。Master of the disaster...すさまじい爆発音と白煙が舞い上がり、まるで戦場さながらの光景です。 航空ショーのあと、戦闘機の展示場に戻りました。これは投下用の爆弾。 なかなか、お茶目な絵が描いてあります。 操縦席は、かなり小さいです。 余談ですが、戦闘機Spirit of North Carolinaの歴史を少しお話しします。米軍爆撃機といえば、日本ではB-29が有名ですが、Spirit of NCはA-26Cと呼ばれる機種で、第二次大戦の終戦間際、1945年8月に完成しました。第二次大戦には間に合わず、1950年の仏印戦争の際、ベトナムの戦場に初登場しました。 ベトナムでの任務が一通り終わった後、1954~55年にかけて、日本の名古屋でメンテナンスを行ったそうです。日本が敗戦後、米国の軍事同盟国として再出発したわけですが、その歴史を象徴する出来事だと思いました。 21世紀も、戦争道具は健在のようです。特にアメリカでは・・・ ジャンル別一覧
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